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気紛れに書かれる涼宮ハルヒの憂鬱への雑感などなど
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 翌朝。
 何だかこのままキョン視点中心で進みそうな予感が。




 努力、と言っても特にすることが有るわけでもなく、俺はそのまま家に帰り何事もなく翌朝を迎えた。
 携帯に電話をしようかと思ったりもしたのだが、こっちから話かけても言いたいことが浮かぶとも思えなかったのでやめておいた。
「……ようっ」
 何時もより少し早い通学路の坂道の途中で見かけた、見慣れた長身。
 俺の呼びかけに答えるようにして、古泉がさっと振り返る。
「おはようございます」
 隙のない動きの挨拶からは、何時もの様子との違いが見受けられない。……大体においてこいつはそうなのだ。俺がちょっと態度を変えたくらいじゃ、動揺の欠片も見せない。
 そんな古泉の様子を見て、おかしい、と気づくハルヒもハルヒだよなと思う。どうしてあいつは妙なところで勘が良いのだろう。特に俺にとって嬉しくない方向で。
「なあ、お前、俺のこと避けているだろう?」
 雑談に突入しそうなのを遮って、直球で言ってみる。
 古泉は一瞬だけ目を軽く見開いた。でも、それもすぐに消える。
「どうしたんですか、いきなり?」
「……ハルヒが言ってたよ。そういう風に見えるってさ」
「涼宮さんが、ですか」
 俺がどう思っているかは、何の関係もない。
 ハルヒの目にどう映るかだけが、古泉の表情と動作を動かしていく。
 そういう、しくみ。
「ああ。……仲良くした方が良いってさ」
「……彼女らしいですね」
 呟くような俺の言葉に、古泉が少し間をおいてから答える。
 それが心からのものかどうかは分からないが、俺の言葉に応えるときとは明らかに違う響きを持っていることを、俺はよく知っている。
 ……いや、知ってしまった、と言うべきかな。
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