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気紛れに書かれる涼宮ハルヒの憂鬱への雑感などなど
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 通学路、もう一つ。
 先にエロパート(古キョン)書き終わっちゃったよ……。突発で書いたのでちゃんと繋がる保証が全くありませんが、繋げる方向で先を考えているところです。
 分岐パラレルでキョン古も有りかも? と思うのでカッコ内の表記自体はこのままで。


 

 握りしめた古泉の手指は別にどうということもない普通の男子高校生の物で、俺より指が長いようなのが微妙に気にくわないような気もしたが、それだけだった。
 古泉は腕を引っ張る俺を振り払うこともなく、ただついてくる。最初は戸惑っていたようだが、坂を登る途中からは普通に歩幅を合わせて来た。元々向うの方が近パスが長い分、俺についてくのはそんなに苦じゃないのだろう。
 思い切り振りはらったりしないのは、多分人目が有るからだ。
 こう言うとおかしいと思われるかも知れないが、手を繋ぐならともかく、振り払ったところを見られるというのは、また違った印象を与える。
 どこからかハルヒが嗅ぎつけるか分らない以上、仲が良すぎるくらいに思われていた方がちょうどいい。
 そういうことなのだろう。


 校門を潜り昇降口まで辿り着いたところで俺はようやく手を離した。
「……」
「言ったのはお前だろう」
 人目が有る場所だからなのか(というか何人かの視線が興味深そうに俺達に注がれている)無言で訴える古泉に一言そう告げて、俺は自分のクラスの下駄箱の方へ向かう。
 少し名残惜しい気もしたが、ここでこれ以上馬鹿なことをやる必要はない。
 古泉が背を向け、質問をしてくる女子達の言葉を適当にはぐらかす声が聞こえてくる。曰く、手を繋いだ場合の歩き憎さとぬくもりがもたらす安心感がどうたら、とか。それを聞いた女子連中は、きっとそれはハルヒの発案かその先回りだと思うのだろう。
 ……よくもまあそんなぺらぺらと言い訳めいた言葉が浮かぶもんだよな。
 俺はお前が羨ましいよ。
 こっちはこれからハルヒに会うのが億劫だってのに。

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