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気紛れに書かれる涼宮ハルヒの憂鬱への雑感などなど
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 通学路、続き。




 知ってしまったから、どう、というわけではないが、知ってしまった以上、俺は多分、前と同じように古泉に接するということは出来ないのだろう。
 表面上はともかくとして。
「で、どうしましょうか?」
「どうって、何がだよ?」
「いえ、どうしたらそうでないように……、僕とあなたが仲良く見えるか、という点についてです」
 爽やかスマイルを維持しながらの古泉の振る舞いは、滑稽なことを妙に真面目に語る喜劇役者みたいだった。
「……」
「どうでしょう? いっそ仲良く手をつないで登校でもしますか?」
 ああ、そうだ、この笑顔は。
 俺が、そういう選択肢を絶対に選ばないと知ってのものだ。
 近づく振りをしながら、俺を突き放し続ける。
 大嫌いだという言葉を、心のうちに秘めながら。
「ああ」
 分かっている、分かっているさ。
 ここで頷いたって結果的に良いことなんて何もない。ただちょっと裏をかいたような優越感が得られるだけだ。……そして、それもすぐに消える。
 ……でも、そのことを知りながらも、俺は古泉の手を取ったんだ。
「えっ、あ、あの、」
「お前が言ったんだからな」
 強引に手を取って、自分より体格の大きい男を引きずるようにして通学路を登って行く。
 周囲の生徒の視線が集中している気がするが、構うもんか。どうせSOS団は元より悪名高い団体だ。今更俺と古泉がちょっとおかしなことをしたところで、それに加わるエピソードが一つ増えるだけに過ぎない。
 そういうものさ。
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